少し長くなりますが、常磐線沿線のラーメン屋さん大集合の考え方について説明します。
どのような考え方なのかを誤解のないように説明するため長くなっていますが、ラーメンの情報を早く知りたい方は ラーメン屋さん情報 をご覧ください。
まず常磐線沿線のラーメン屋さん大集合では、はじめにで説明したとおり
駅別にラーメン屋さんを区分して利用しやすい情報整理 と
味見表を基にした編集によりどんな味なのかが伝わりやすい
まとめかたを基本として掲載しています。
駅別による情報整理の利便性はお分かりいただけると思いますが、味についてもう少し説明しましょう。
これから、一般的な味に関する情報の問題点を挙げていきます。
例えば「納豆」の情報を掲載する場合。納豆が嫌いな人が作成したら納豆はおいしくないという雰囲気の情報ができあがります。
逆に好きな人が作成したら納豆のクセの部分をおいしい味として紹介してしまうのではないでしょうか。
好きな人には好き、嫌いな人には嫌いな味であるということを伝える情報は残念ながら少ないです。
またインターネットという特性のため、ユーザーの意見を羅列するウェブサイトもあります。
実際に食べた人の声が聞けるということで重宝すべき情報であることは間違いありません。
常磐線沿線のラーメン屋さん大集合でも、みなさんの意見を表示する運営を検討している段階です。
ただし、基礎となる情報をユーザーに任せてしまっているサイトは、上記の好き嫌いに関する問題点があります。
おいしくないという評価が多くてもそれは1つのジャンルで特化した味で好き嫌いが激しいだけであり自分は好みだったということもありえます。
逆にみんなが評価しても自分には合わなかったということもありえます。 ユーザーの意見は一番大切であり尊いものです。
しかし表示方法を間違えると、本質から離れた情報になってしまう可能性があります。
そこで登場するのが味見表です。簡単な内容は以下の通りです (詳しくは味見表の見方をご覧ください)。
種類 |
味の違い |
何も味の指定がなく豚骨ラーメンという名称のみの場合はとんこつと表示 |
麺 |
麺の太さおよび形状 |
極細、細、中細、中、中太、太、極太 ストレート=ス、ちぢれ=ち |
味濃 |
味と塩分の濃度 |
1=薄い、2=やや薄い、3=普通、4=やや濃い、5=濃い |
ス濃 |
スープの濃度 |
1=薄い、2=やや薄い、3=普通、4=やや濃い、5=濃い |
背脂 |
背脂が投入されているか |
その量も紹介 |
その他 |
特徴的な部分 |
特に何もなければ無記述
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ではなぜ、このような表が必要なのでしょうか。
これをみて「当たり前の内容じゃないか」とお思いの方もいらっしゃるでしょう。
しかし一般的なラーメン情報ではこれら当たり前の内容が読者に伝わるように掲載されていないことが当たり前だったりすることが多くあります。
例えば「こってり」と「あっさり」の違いについて。
誰もが「こってりとあっさりなんて言われなくてもわかる」とお考えでしょう。
ただし人によってそれぞれ解釈が異なっているのが現状です。
ここに、あっさり味のスープがあるとします。
これは100人が100人ともあっさり味だと答えるほどあっさり味のスープだとします。
ではここに背脂が投入されたら、あなたはこってりとあっさりのどっちだと答えますか?
「もともとあっさりしたスープなんだから、背脂が入ってもあっさりスープだ」
「背脂自体がこってりしたものだから、これはこってりスープだ」
このように同じスープでも人によってこってりとあっさりの捉え方が違うのです。
また背脂の量によっても違いが出てくるでしょう。
背脂の量が少なければあっさりと答えていた人も、背脂の量が多くなるに連れてこってりと意見が変わってくる可能性があります。
そのため、味見表では味の濃度、スープの濃度、背脂の有無を分類して表示しているのです。
また同じスープの種類でも、濃度によってあっさりとこってりが変わる場合があります。
簡単な例で言えば、似たような豚骨スープであっても濃縮された品と、脂分を全て除いて濃度を薄めてライト感覚に仕上げた品では人によって判断の仕方が変わるでしょう。
それに加えて味付けの問題もあります。
塩加減、味噌の量、ひき肉の量、ニンニクの量など、こってりやあっさりの感じ方を変える要素が無数にあるのです。
これらの問題を解決するために作りだされたのが味見表です。
当たり前だと思っていることをしっかりとまとめることが、多くの人にラーメンの味をしっかりと伝えることに繋がるのです。
【ラーメン屋さん情報の掲載について】
ラーメン屋さん情報のページにおいて、店舗名とともに味見表が掲載されています。
ここに掲載されている味見表のラーメンは、そのお店のメニューで一番最初に書かれている品、もしくはメニュー表記で一番目立つように書かれている品です。
メニューで一番最初というのは図1の通り、メニュー表の中で先頭に書かれているものです。
一番目立つというのは図2の通り、メニューが写真付きだったりして一番目立つ所にラーメンが描かれているものです。
ただし「ウチの店と言えばこのラーメンだ」というようなものや、店内表記を見る限りメニューのトップより一番に表示してあるようなものに関しては、そちらを優先する場合もあります。
これらは運営側の判断、店舗主様の要望、閲覧するみなさまの意見などを統合して決定しております。
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